今年は暖かい冬なのだろうか、とか言ってたらもうめちゃくちゃ寒くなってきた。今日なんかはあまりに寒くて、いきなり今冬の決意を破ってエアコンの暖房をつけてしまった。決めたことをこんなに簡単に覆してしまうのが、僕の意志薄弱でよくないところであり、同時に柔軟でよいところでもあると思う。そもそも「暖房をつけない」ということ自体にあんまり意味がないから、一時の思いつきに縛られて不便な生活をするよりも、方針を変えて暖かい部屋のありがたみを実感するほうが健康的だろう。
僕は冬に感じる”暖かさ”が大好き。例えば、真冬のビル風を抜けて入った松坂屋の暖気を湛えたエントランスや、会社から帰るときの電車の座席。暖かさは死が自分から少し遠ざかったことを示す、本能が感じる喜びだ。他の季節では味わえない幸福な気持ちがうれしくて、寒いのは嫌だけど冬が来るとうれしくなる。
長い間、冬に感じる暖かさの幸福ナンバー1はお風呂だった。冷え切った足先を40℃のお湯につければ、思わず笑みがこぼれるくらい幸せで気持ちがいい。よく考えたら、毎日飲むためではない水を温めて何十リットルも使えるのはとんでもない贅沢だ。当たり前で気づきにくいことにも、こうして感じ方が変わることであらためて気づくことができる。それも含めて冬のお風呂は夏に入るよりも僕にとって何倍も価値があって、毎日感じられる大切な幸福な時間だった。いや、今もそうなんだけどもっと素晴らしいものを見つけてしまった。
それは、「お風呂からあがったらすぐに湯たんぽと共に布団へ入る」ということ。こんなに素晴らしいもの(?)はなかなか見つけるのが難しい。お風呂上りで体が温まっているうちに、暖かい湯たんぽを抱いて布団に入ると、もう部屋の寒さなんてどこかへいってしまうのだ。毎日こんなにいい思いができるので、冬のあいだはとにかくはやくお風呂に入って、とにかくはやく布団に入りたい。夜更かししてても寒いだけだし。自然と早寝早起きの習慣になるので生活習慣的にもいい感じ。やっぱり冬はいい季節だな~と思う。