夏休みが明けたころから6時前に家を出ている。10月に入るころくらいまでは、日が出る前は涼しくていいな~と思っていたけど、今日は玄関を出たらとても寒かった。とうとう冬がやってきたな、という雰囲気だった。僕は冬が一番好きな季節なのでうれしいけれども、やっぱり寒い中歩くのはつらく感じてしまうよな。
川を渡るときに目に入ったのは、マガモの群れが水面を滑っていて、紅く染まった落ち葉がその傍らを通り過ぎていく光景。自然の情景は見るだけで心が休まる。窮屈な事務所でPCの画面と対峙し続けるのがどんなにストレスがたまるかをかえって再認識させられるような気がする。束の間の開放と、これからまさに挑まんとする戦いの場。通勤路というのは複雑な面相をもった瞑想の場であるといえよう。やはり人が少ない早朝が望ましい。
毎日決まった時間、決まった電車に乗る人々。機械のように同じ動きを続けながら、その実少しづつ変化する彼ら彼女らを定点観察するのも楽しい。自分もそんな人たちの一人だと考えると、東野圭吾の世界に飛び込んだかのような感覚におちいる。求めることとは反対に、機械的に仕事へ向かう体から離れていった心が、ふわりふわりとこぼす現実逃避。そんなときの僕は最高にクリエイティブだけど、帰り道には朝の妄想は忘れてしまって、今日の反省や明日やることを反芻している。やっぱり一刻も早く、ただ無為に過ごす生活を手に入れなければならないな。毎日そう思う。