雑記:manplaining

 man(男性)+explaining(説明すること)でmanplainingということらしい。意味合いとしては、男性が女性を見下すあるいは偉そうに何かを解説すること。ネットで検索すると、およそ10年前にアメリカで使用されたのが始まりだそう。大したことでもないのにしたり顔で解説をする男性から嫌な思いをさせられた女性の間で共感が得られ、広まっていったみたい。

 たしかにおじさんの中には、何かのきっかけを見つけるとすかさず豆知識というか、蘊蓄を披露したがるひとがいたな、と思う。男性である僕にも覚えがあるけれども、それは子どもの頃の記憶であると思う。おそらく女性や子どもは無知で、ものを深く考えないという思い込みを持っていて、そういう人に知識を与えてやっているという感覚が心地いいのだろうと思う。面白いことを教えてくれるのなら歓迎するけれど、どうでもいいことを延々聞かされるのは苦痛だし、それで偉そうにされるのはたしかに癪にさわるよな、と思う。

 ここで自分を振り返ってみるとどうか。30近くになった男性だし、偉そうに解説しだしたりしていないだろうか。たぶん、しているときがあるような気がする。ただし、女性に限らず男性に対しても同様に解説する。誰彼構わず、というわけではないけれども、親しい人ほど機会が増えるかもしれない。そういうとき、自分がどういうわけで小難しいことを喋り倒しているのかを考えてみると、たぶん自分の解説を自分で聞くのが気持ちいいからだと思う。自分の持っている理論を外に出すことはかなりの快感になるし、それで他人から感心されればなおさら気持ちがいい。子どものときから積み重ねてきたこの快感を今さら手放すことは決してできないだろう。あと、気軽に議論がしたいという欲求もあるように思う。自分の発言に対して何か反論があったりするとテンションが上がる。別に相手を言い負かしたいとかではなく、スポーツ感覚でお互いの弁論を戦わせたいと思ってしまう。

 僕はあまり女性と、というか他人とプライベートな会話をする機会がないのだけれども、manplaining的感覚からしてどのようにとらえられているのかちょっと気になってしまう。相手の様子をよく見て、話すように心がけようかなと思う。それか、いっそのことコミュニケーションを諦めて自分のやりたいようにふるまうことを良しとしてしまおうか…と、その考えが人目を気にしなくなる悪い中年が始まっていることを告げているような気がしたので、反省して布団に入ろうと思った。

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