最近宗教学に微小な興味を覚えるので、タイトルを見て買った本。ちくまプリマー新書「謎解き 聖書物語」著者:長谷川修一。聖書といえばキリスト教やユダヤ教の聖典であるけれど、ゲームや漫画、映画などのモチーフとして使用されることも多い。一種の読み物として一度目を通しておきたいけど、いちから自分で理解していくのも大変だな~、と思っているいるところにこのタイトルが目に入ったので、即買いである。般若心経とか正信偈も同じような感じなので、いい本がないか探し中。
さて、楽しみに読んでみると、どうも思っていたような内容ではないようである。というか、僕の求めていたようなものではなかった。聖書の内容や物語の解説というよりも、聖書そのものの成り立ちや役割を歴史的観点から見ていくような感じ。まさに宗教学といったところで、聖書というものを客観的にとらえて分析している。人類誕生の謎を説明する創世記から始まり、神との契約、奇跡、戒律など聖書に記述されている事柄は人々の生活とアイデンティティの基盤である。しかし、人間である誰かがそれを書いたことは紛れもない事実であり、そうであるならば何か伝えたいメッセージや思想があるはずである。当時の民族に伝わる説話や文化を吸収しながら、激動の時代を乗り越えるための知恵としれ形作られた聖書。中学や高校で習った世界史の知識が脳の奥底からよみがえってきて非常に面白かった。
といっても、僕が探していたのは聖書の物語をわかりやすく解説してくれるようなやさしいシスターのような本だからね。ちょっとがっかりしてしまったのでした。